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はじめに
心がまえ
 あらゆる思い込み、知識、雑念を捨て去る気構えで、坐禅の一事に心を集中するように臨みましょう。
 坐禅は、一回や二回坐ってもあまり効果は期待できません。身を調え、呼吸を調え、心を調えて何度も坐っているうちに 自然と効果が現れてきます。
 とにかく飽きることなく長く続けることが大切です。坐禅によって日常の雑念を離れて、一日のうち(朝夕など)に十分でも二十分でも心静かな時間を持つことを習慣にしましょう。
体調
 坐禅は結構体力を要しますので、日頃から体調を整えておきましょう。柔軟体操をすると脚の痛みも早く無くなります。
 坐禅では、背筋を伸ばして坐りますので、大食後、飲酒後(二日酔いを含む)、睡眠不足等の場合には、正しい姿勢を保つことは難しいでしょう。
 坐禅会に参加するときは、飲食は腹八分目、飲酒も控えて、睡眠不足にならないように心掛けましょう。
服 装 
 服装は着物に袴のようにゆったりしたものを着用するとよいのですが、今時は着物、袴を持っている人は少ないと思います。それで、洋服等で坐禅することになりますが、フォーマルなものよりはカジュアルな服装の方が向いています。 特にズボンは、脚が痺れないようにゆったりしたものを着用しましょう。
 フォーマルな服装のときは、ネクタイ、ベルト等を緩めるとよいでしょう。
 カジュアルな服装でも細身のものや硬いジーンズ等の伸び縮みの少ないものは向いていません。 伸縮性のあるスポーツウェアや作務依のようなものを着用しましょう。
 女性がスカートを着用する場合、脚を組んでも脚が隠れるような裾の広がるロングスカートがよろしいでしょう。 脚を組んだとき、膝が出てしまうような短いスカート、あまりに華美な服装はご遠慮下さい。清潔で地味な装いの方が、本人ばかりでなく周囲の方々も落ち着いて坐禅に打ち込めます。
 禅堂内では裸足になりますので、それにふさわしい服装でお出で下さい。
決まり事)
・禅堂内では、入堂時は合掌して進みます。出堂時は左手を右手の外側に
 重ね、右手で胸を覆うようにし、手を胸からやや離して、肘を水平に張
 り(叉手当胸(しゃしゅとうきょう))進みます。
・禅堂内を進むときは、真ん中を歩いてはいけません。単縁(たんぶち(牀
 縁(じょうえん)))に近いところを真直ぐ歩きましょう。
 自分の単に向かうとき、単を降りて出堂するときは、堂内を斜めに横切
 らないようにしましょう。
・禅堂内を進むときは、聖僧様(しょうそうさま(文殊菩薩))の前を横切っ
 てはいけません。後ろを回るようにしましょう。
・単に上がるときは、単縁(牀縁)に腰を掛けたり、足を載せてはいけませ
 ん。単縁をまたいで上がりましょう。
・止静中は、参禅のとき以外は、禅堂を出入できないのが本来の決まりで
 す。
 遅れた方は、他の参禅者の迷惑にならないように静かに入堂しましょ
 う。
 また、早朝坐禅会の場合は、所用のある方は中途退堂してかまいませ
 ん。
・警策(けいさく)を受けるときは合掌低頭(がっしょうていず)して受けま
 しょう。
・経行(きんひん)のとき、足を引きずって歩かないようにしましょう。
・抽解(ちゅうかい)の間は、用便を済ませり、脚の痺れを取って下さい。
 但し、脚を前(禅堂の土間側)に投げ出してはいけません。後ろ向きに
 なって脚を伸ばして下さい。
・禅堂内での私語はしないで下さい
禅堂の出入
結跏趺坐
 後門(ごもん)側のドアを開けると土間があり、左手に下足箱がありますので、靴を脱いで下足箱に入れて下さい。
 前方奥左手の下足箱に草履がありますので、草履を取って後門の前に立ち、坐ろうとする単側に寄り、草履を禅堂内の土間に置きます。 左脚から敷居をまたいで禅堂内に入り、草履を履き、そこで合掌低頭します。
 坐ろうとする単側の土間を合掌したまま真直ぐ進んで、坐る単の前まで行きます。そこで、坐る単の向かい側の方を向いて合掌低頭します。
 単布団(二つ折りになっている)の上側を更に半分後方に折り返します。単縁に腰を下ろしたり、足を載せないように気をつけて単布団に上がります。
 土間に脱いだ草履を真直ぐに揃えます。
 単布団の上側を更に半分後方に折り返したところに腰を下ろします。
 脚を組んで、左手の親指を右手で握って手を組みます(白隠流)。それを臍の下に着けて脚の上に載せ坐禅を始めます。
 尚、貴重品は単後方の戸袋にしまいましょう。
坐り方
 調身
結跏趺坐
結跏趺坐
 単布団に坐ったら、初めに脚を組んで姿勢を整えます。
 まず右の脚を左の腿の上に載せ、次に左の脚を右の腿の上に載せます。
 この反対のやり方でもよろしいです。楽な方を選んで下さい。
 両膝と尻とで二等辺三角形になるように坐ります。(慣れるまでは、無理をせずに)
 左手の親指を右手で握って手を組み(白隠流)、それを臍の下に着けて脚の上に載せます。
 あごを引き、上半身を真直ぐに背筋を伸ばして、頭が前後左右に傾かないように坐ります。さらに、体を前後左右に動かして重心を安定させます。
 目は開けたままで、向い側の単の下にある草履の辺りから土間の中央辺りに目を落とすと半眼になります。居眠り、妄想の原因となるので目をつぶらないで下さい。
 肩の力を抜き、背筋を真直ぐに伸ばします。
 舌を上あごに着け、上下の歯と唇を軽く合わせます。
半跏趺坐
結跏趺坐
 左の脚を右の腿の上に載せます。
 この反対のやり方でもよろしいです。楽な方を選んで下さい。
 上体の姿勢、手の組み方、目、歯、唇の作法は「結跏趺坐」の記載の通りにして下さい。
その他
 「結跏趺坐」・「半跏趺坐」の出来ない方は、「胡坐(あぐら)」で坐ってもよろしいです。しかし、いずれは「半跏趺坐」を練習して出来るようになりましょう。
 脚が悪くて胡坐もかけない方は、椅子を用意しますので、「椅子坐禅」で坐って下さい。
 上記いずれの場合も、上体の姿勢、手の組み方、目、歯、唇の作法は「結跏趺坐」の記載の通りにして下さい。
 調息
 姿勢が調ったら、次は呼吸を調えます。
 浅い呼吸では横隔膜は動きません。そこで、できるだけ長く呼吸をすることを心がけ、鼻からゆっくりと息を吐き出してから深く息を吸うと、横隔膜が動き、腹式呼吸が出来る様になります。
 腹式呼吸は、深く吸い込んだ息をゆっくりと吐き出しながら下脇腹に徐々に力をこめるようにします。
 吐く息を静かにゆっくりと長く出すことを意識して下さい。
 調心
 姿勢と呼吸が調ったら、心を調えます。
 人の脳は休み無く働いていますから、坐禅をしていると色々な思いが浮かんできます。 この思いに囚われることなく精神を集中するためには、「数息観(すうそくかん)」という古くから行われた観法を用います。
  「数息観」は、出入する呼吸を数える方法です。精神を集中して、一呼吸を一つとし、「ひとー」で息を吐き、「つ」で息を吸います。 これを「ふたーつ」、「みーつ」と心の中で静かに数え、十まで数えたらまた「一つ」から始め、これを何度も繰り返します。
 数を数えている途中で雑念に囚われたら、また「一つ」からやり直します。初めは幾つも数えないうちに雑念に囚われますが、 年数を重ねるうちに雑念に囚われることが少なくなってきます。
経行
 経行(きんひん)は、坐禅のとき、睡気を防ぎ、足の痺れを取り疲れを休めるために行なう歩行運動です。禅堂の土間や周囲などを巡って歩きます。
 経行は歩行禅ともいわれます。歩行に集中して雑念に囚われないようにしましょう。
 抽解の合図(引鏧一声、柝二声(●□□))が鳴ったら、合掌して坐禅を解き土間に下りて草履を履きます。
 向かい側の単に向って合掌低頭した後、左手を右手の外側に重ね、これを胸に当てて(叉手胸当して)真直ぐ前を向き背筋を伸ばして立ちます。 それから左90度を向いて単に沿って歩き始めます。
 歩く早さは、原則として耳で風を切るぐらいの速さですが、多人数のときはゆっくりと歩くこともあります。 歩くときに草履を引きずらないように気をつけましょう。
 経行を終わるときが来ると、直日が柝二声(□□)を軽く鳴らしますので、自分の単の前に来たら立ち止まり、向かい側の単に向って合掌低頭します。 草履を脱いで単に上がり坐禅を組みます。
鳴らし物
 柝(たく) ― 拍子木のことです。
 (□ 柝の音を表す)
 坐禅が始まる時間が来ると、直日(じきじつ ― 禅堂内での坐禅の指導監督をする総取締りの役)が柝を二声(□□)鳴らしたら、脚と手を組んで姿勢を正します。
 引鏧(いんきん) ― 持ち手の付いた小さな鐘
 (● 引鏧の音を表す)
 柝一声、引鏧一声(□●)で、坐禅を開始します。
 直日は警策を持って禅堂内を一巡します(検単)。
 止静(しじょう) ― 一切の動きを止め、坐禅三昧に入ること
 引鏧三声(●●●)で止静に入ります。
 直日はこの間警策を回します。
 抽解(ちゅうかい) ― 止静を止め、禅堂内の出入が出来ること
 引鏧一声、柝二声(●□□)で、抽解となります。
 坐禅をやめ、体を楽にすることが出来ます。
 
 抽解(引鏧一声、柝二声(●□□))になったら、組んだ手を解き合掌して坐禅を解きます。
 単縁に腰を下ろしたり、足を載せないように気をつけて土間に下りて草履を履きます。
 単布団の折り返しを元に戻し(再び単に戻る場合は必要なし)、向かい側の単に向かって合掌低頭します。
 左手を右手の外側に重ね、これを胸に当てて(叉手胸当して)後門の方を向き、単に沿って後門へ進みます。
 後門まで来たら禅堂内の方に向き直り、合掌低頭します。
 禅堂内を向いたまま右脚から脚を片方づつ敷居の外に出して禅堂から出ます。
 禅堂内の草履を取って、禅堂に向って右側の下足箱に草履を戻します。
 早朝坐禅会等のとき途中で出堂する場合も、上記に準じて下さい。